「顧客参加型」のアートとは

アートのインタラクティブな共同作業は、偶然性、即興性、意外性、葛藤や失敗といった要素が常につきまといます。

予定調和的なコラボレーションではそのプロジェクトは意図されたもの、偽善的なものにしてしまうことが多いようです。こういうとき一旦、「デ・コラボレーション」することが大切です。意図的に、スタートとゴールの部分をばっさりと切り取り、プロセスを自律的に浮かび上がらせ、プロセスを大切にすること。そしてプロセスの中にある偶然性、即興性、意外性、葛藤や失敗を受け止め、味わい、理解し、試行錯誤しているときに、無意識に隠蔽している大切なものが流れの中で浮上します。ときに人と対決することがあってもそれは非日常の対立であり、その対立は価値あるもので、そのへんは日常の対立とは決定的に異なります。

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